股関節の不調が続いていて、なかなか回復せずどうすれば良いのか分からない…とお困りの方もいるかと思いますが、当整骨院をご利用いただいている股関節痛・変形性股関節症のお客様は日常生活の中で負担がかかりやすい姿勢や動作を無意識にしてしまっている方が一定数います。ポイントなのは(無意識)です。意識や考えがそこになくご自身で気づかないうちに股関節に強い負荷をかけしまっているので、厄介となります。そこで今回は股関節痛・変形性股関節症の時にしてはいけない事を紹介していきます
してないけないこと・注意や意識をした方がいいこと
1 普段履いている靴・スリッパ
股関節の不調でもっとも多いのが靴です。普段履いている靴は負担を軽減する役割があれば、片一方で負担を強めてしまうような靴もあります
1踵の部分が柔らい靴
踵の部分が柔らかいと歩く時や、立ち座りの際に足首が不安定な状態になりやすくなります。足首が不安定な状態になると股関節や股関節周りの筋肉がかばうような動きや力の入り方。体重のかけ方になってしまうので負担がかかりやすくなります。
2靴ひもがない靴
靴ひもがない靴は脱ぎ履きがしやすいというメリットはありますが、一方で立ち続けたり、歩いたりしている時に靴には荷重がかかります。調子の良い日、悪い日で荷重のかかり方は異なり、その都度靴ひものきつさを調整して、その日に合った靴ひものきつさで靴を履くと負担が減りやすくなります。
3厚底の靴(クッションが柔ら過ぎる靴)
最近の流行でクッション量が多く、厚底の靴を履いている方を見かけますが、そちらも注意が必要です。クッション量が多く厚底であることは足を地面に着いた際、左右にグラつきやすくなり不安定な足の着き方になります。不安定な足の着き方は股関節に強い負荷がかかるので注意が必要です。
2和式での生活環境
和式での生活は股関節に強い負荷がかかりやすくなります。
床座り(こたつ・長座・あぐら・体育座り・お姉さん座り)などは股関節だけではなく骨盤や背骨にも負荷がかかりすく、和式のトイレなどもしゃがむ際に負荷がかかりやすくなるので注意が必要です。できる範囲で構わないので、座る生活様式(椅子・ベッド・ソファ・洋式トイレ)に変えて行く事が負担をかけにくくします。
3しゃがみ込む・立ち座り
深いしゃがみ込みは股関節に強い負荷がかかりやすくなる為、控えた方が良いです。しゃがみ込みは股関節の周りを包み込んでいる軟骨(関節唇)に負荷がかかりやすく痛みが出やすくなります。
また、立ち座りもしゃがみ込むときと同じような負荷がかかりますので注意が必要です。
しゃがみ込むときはスクワットの動きのイメージがおススメです(腰を伸ばし、お尻を後ろに突き出す)また、立ち座りの際は椅子の高さが変えられるタイプなのであれば、椅子の高さを高くすることで股関節の負担を軽減することができます。(車の座席なども高さを変えられるタイプなのであれば、高くすることで負担の軽減ができます。)
4運動内容(捻り・ジャンプ・方向転換)
股関節に捻じれの動きや力が加わるスポーツは股関節に負荷がかかりやすくなります。特に負荷が加わりやすいスポーツがゴルフです。ゴルフは振りかぶって(テイクバック)の際に第一の捻じれが加わり、静止した後にボールを打ちます(フォロースルー)この際には第二の捻じれが加わります。静止状態から急に体を動かす(捻じらす)際には強い負荷がかかりますので注意が必要です。
また、ジャンプを繰り返すようなスポーツも注意が必要です。ジャンプの着地の際に股関節には体重の約5倍以上の負荷がかかると言われています。(エアロビクス・ランニングなど。)
方向転換を繰り返すスポーツもゴルフと同様で捻じれの負荷が加わりやすくなるのでできるだけ避けた方が良いですね。
5飲酒・喫煙
大腿骨頭壊死の際は飲酒や喫煙は不調を強めてしまう可能性があるため、控えた方が良いです。