今回は当整骨院をご利用いただいているお客様から良く頂く股関節のお悩みの質問に関してお答えしていきます。
Q 股関節の痛みはなぜ起こるの?
股関節の痛みの原因には様々な理由が考えられ
・先天性からくるもの
・筋肉が原因になっているもの
・関節や骨の形が変形していることが原因になっているもの
・転倒や交通事故などによるケガ(骨折、捻挫、打撲、挫傷)からきているもの
・出産の際に骨盤や股関節に強い負荷が加わり起こるもの
・病気(リウマチ・骨頭壊死)からくるもの
・骨盤の歪み、不良姿勢からくるもの
・上記のいずれかの原因が複合的にあるもの
これらの原因が挙げられます。
Q 股関節痛の種類にはどんなものがありますか?
股関節痛の種類には
・変形性股関節症
・大腿骨頭壊死
・リウマチ性関節症
・大腿骨頸部骨折
・股関節関節唇損傷
・臼蓋形成不全
・発育性股関節形成不全
・鼠径部痛症候群
・ペルテス病
・単純性股関節炎
などの種類があります。
Q 股関節が痛い時は温めた方が良いの?冷やした方が良いの?
股関節が痛い時には【冷やした】方が良いです。ケガや事故などで股関節の不調が出た際にはお風呂での入浴なども控えていただいた方が良いです。股関節は体の関節の中でも最も自由性が高い関節で色んな方向に動かすことができる関節です。その影響で炎症が出やすいという特徴があります。
Q 股関節を痛めやすい人などはいるの?
股関節を痛めやすい方は以下のような特徴があります
・女性
・中高年
・過度な運動をしている(もしくは過去にしていた)
・肥満傾向にある方
・更年期以降の世代の方
・骨粗鬆症がある方
・過去に尻もちや強い転倒をしたことがある
・飲酒や喫煙をしている
Q 股関節が片側だけ痛くなるのにはどんな原因がありますか?
股関節が片側だけ痛むのは、そちらのほうに繰り返し負荷がかかり続けているか、強い負荷がかかっている可能性があります。
考えられる原因としては
・骨盤の歪みや体全体の歪み
・筋力のバランスが左右で違う
・過去にケガや転倒などをしたことがある
・股関節以外の場所に不調がある
・左右で使い方が異なる
・立ち方や歩き方、日常生活動作での左右荷重バランスの崩れ
などが挙げられます。
Q 股関節が痛い時に運動はしても大丈夫?
股関節に不調がある時に運動はして頂いても構いませんが注意が必要となります。ヨガやピラティスの際は不調を感じやすい姿勢とそうでない姿勢があるので、不調を感じやすい姿勢に関しては無理にやらない方が良いです。筋力トレーニングに関しても同じで基本的には不調を感じないトレーニングに関しては行っても大丈夫です。しかし、筋力をつけることによって荷重バランスが変わり返って不調を強めてしまう可能性があるため、分からない場合は専門の方にアドバイスを頂い上でトレーニングをすることをおススメします。※特に太もも前側の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えすぎてしまうと筋肉の繊維が太くなり、結果。足が重くなってしまい足を上げにくくなることもあるので注意が必要です。
また、不調の影響で運動量が少なくなりすぎてしまうのも注意が必要で、関節の強さや筋力などの低下が起こると股関節だけではなく、他の部位にも不調が出る可能性があります。股関節は歩いている時(荷重×動作)の組み合わせによって関節部に動きを滑らかにしてくれる潤滑油を滲み出してくれる働きがあるのでとてもおススメです。(※ウォーキングマシンでは外の歩行とは関節の動き方や、筋肉の使われ方が違うので潤滑油はにじみ出ません。)
運動のし過ぎも良くありませんし、しなさすぎも良くありませんので、元々の自分の運動量を確認したうえで運動量の調節を心がけると良いですね。