今回は当整骨院をご利用いただいているお客様からよく頂く膝の不調の質問に関してお答えしていきたいと思います。
Q 膝の痛みの種類にはどんなものがありますか?
膝の痛みの種類は多くあります。
変形性膝関節、半月板損傷、靭帯損傷、鵞足炎、大腿四頭筋腱炎(ジャンパー膝)、滑液包炎、オスグット、膝蓋靭帯炎(膝蓋腱炎)
などが挙げられます。
Q 膝が痛くなる原因は?
膝の痛みの原因は一つだけとは限らず、複数の原因が混在しているケースがほとんどです。
1 筋肉の問題(股関節や太もも周りの筋力のバランスがとれていない、股関節や膝回りの筋肉の硬さ、柔軟性の欠如)
2 膝の動きをサポートしてくれる骨盤、股関節の問題(骨盤の歪み、股関節の可動域の低下)
3 姿勢の問題(姿勢が悪いことによって荷重が骨盤ではなく、膝に荷重がかかってしまっている)
4 足首の硬さ
5 靭帯、軟骨などを痛めてしまっている
6 1~4の原因が複数持っている
これらの現象が起こる理由は(歩行不足)が大きく関わっています。歩く機会が少なると体全体(関節や筋肉)にとって正しい動きや力を入れることがしづらくなり、それが小さな負担として蓄積され続けて不調として現れ始めます。
Q 膝を動かしている時にポキポキと音が鳴るのはなぜ?
膝の関節の中には関節液と呼ばれる液体があり、その関節液が膝が動く時に軟骨を保護して摩擦が起こりにくくしてくれる役割を持っています。しかし、急に膝を動かしたときなどに関節液の中に気泡ができます。この気泡が弾ける時の音が(ポキポキ)という音だと考えられています。
Q 膝に水が溜まった場合は抜いた方がいいの?
膝に水が溜まっている場合は先ず、(水が溜まっているのか、腫れているのか)の選別が大切になります。腫れている場合は水を向かなくてもアイシングなどの処置をすることによって落ち着く場合があります。水が溜まっている場合は水の溜まっている量によっても異なりますが、多く水が溜まっている際は抜いた方が良いでしょう。しかし、水を抜いた膝はそこに空洞ができて、負担がかかりやすい動きなどを繰り返していると空洞にまた水が溜まる事があります。
Q 膝が抜ける様に感じることがあるのだが、それはなぜ起こるの?
歩いていたり、階段の上り下り、立ち座りや動き始めの際に膝の力が抜けてカクンと感じるのは(膝崩れ)と呼ばれる現象です。膝の周りの筋力低下が理由として考えられますが、特に太ももの前側(大腿四頭筋)の影響が強いと考えられています。運動する機会が少なかったりすると筋力低下が起こりやすくなり膝崩れが起こりやすくなります。
Q すり減ってしまった膝の軟骨は元に戻るの?
すり減った軟骨は基本的に元に戻る事はありません。しかし、骨盤や股関節、足首の動きをスムーズにして、筋力を元に戻し、日常生活の動きや姿勢の見直しを行えば軟骨のすり減りの進行を止めることは可能です。
Q 膝が痛い時は運動はしてもいいの?
運動はした方が良いです!しかし
・筋トレ
・ストレッチ
・ヨガ
などはアプローチする筋肉や姿勢、動きなどを間違えてしまうと、不調を強めてしまう可能性があるため注意が必要です。
おススメなのが全身運動で歩行や水泳、水中歩行などが該当されます。
Q 膝の痛みが自然に回復することはありますか?
膝の不調が自然に回復することはありません。膝の不調が現れるのはケガや事故などの理由を除いては日常生活の(環境・習慣・行動)によっての姿勢や動きのクセによる小さな負担が少しずつ蓄積されることに現れます。不調を感じ始めた時には負担の蓄積量がいっぱいになってしまっている状態ですので、不調の自然回復を期待するのではなく、早めの施術を受けて頂き回復を図っていただく事が大切です。