今回は当整骨院をご利用いただいているお客様からよく頂く坐骨神経痛の質問に関してお答えしていきたいと思います。
・坐骨神経痛の原因は何からくるの?
一言に坐骨神経痛と言っても、何が原因で坐骨神経痛の不調が出ているかは人によって異なります。腰部脊柱管狭窄、腰椎すべり、腰椎椎間板ヘルニア、梨状筋症候群、仙腸関節炎などが原因として挙げられます。日常生活の動きや姿勢などのクセなどにより、坐骨神経が圧迫されることによって不調が出ます。
・坐骨神経痛の不調はどんなものがあるの?
坐骨神経痛の不調には様々な種類があり、痛みやしびれ、ハリ感、冷感、灼熱感、締め付け感などが挙げられます。不調を感じる部位も一部だけ【臀部、太もも周り、ふくらはぎ、足首回り】と、足全体に不調を感じる。など。その方によって不調を感じる部位も異なるのが特徴です。
・坐骨神経痛の時は温めた方が良いのか?冷やした方が良いのか?
この質問も良く伺いますが、坐骨神経痛は【冷やした】方が回復の期待ができます。お風呂などで温めていただく事は問題はありませんが、カイロなどで腰部などを温めるとその時は血流の流れがよくなり不調が感じにくくなりますが、炎症が強くなってしまい不調が回復しづらくなってしまいます。(特に不調を感じ始めて間もない時は冷却をしていただく事がおススメです。体を動かしてない時にズキズキとする痛みやしびれを感じている時は炎症が強く出ている可能性がありますので、その際は湯舟などは控えた方が良いですね。)
・ストレッチや体操などで筋肉を伸ばした方がいいの?
ストレッチや体操は坐骨神経痛の種類によっては坐骨神経の圧迫を強めてしまい、不調を強めてしまう可能性があるため、どんなストレッチや体操をして良いのか分からない場合は控えた方が良いですね。
例1:脊柱管狭窄、腰椎すべりのケース
体を後ろに反らせる様なストレッチや体操は坐骨神経を圧迫させてしまうことがあるので控えた方が良いです。
例2:腰椎椎間板ヘルニアのケース
ヘルニアの場合は、ヘルニアを起こしている部位によって控えた方がストレッチや体操が異なります。下部のヘルニアの場合はかがむようなストレッチは控えた方がよく、上部のヘルニアの場合は体を後ろに反らせるようなストレッチや体操は控えた方が良いです。
・坐骨神経痛は遺伝などしますか?
遺伝はしません。しかし、ご家族間で同じような姿勢や動き、環境や習慣などあれば坐骨神経痛になる可能性は高くなります。
・坐骨神経痛の時は歩いた方が良いですか?
歩いた方が良いです!しかし、元々歩く習慣などが無かった方は先ずは週に2回、5分程度から。歩く習慣が以前からあった方は週に2回、10分程度歩いていただくと良いですね。
坐骨神経痛は歩行障害が強く出てしまうことがありますが、できる範囲でしていただく事が大切です。全く歩くことができない方は自宅内で赤ちゃんのハイハイのような動きをするのがおススメです。
・坐骨神経痛の時に食事で気を付けることなどはありますか?
坐骨神経痛の際はカルシウム、マグネシウム、ビタミンB群などを摂取することをお勧めします。これらの栄養素が不足すると筋肉の緊張が強くなり、神経の圧迫を促してしまうことがあります。
・坐骨神経痛の時にしてはいけない事は?
1:重いものを持ち上げたり、持ち下げたりする。
坐骨神経痛の原因の一つで、腰椎に強い負荷が加わることで起こります。重いものを持ち上げたり、持ち下げたりする動作は腰椎に強い負荷がかかりやすくなります。
2:1時間以上同じ姿勢を取り続ける
同じ姿勢を30分以上取り続けると腰回りの筋肉が硬くなりやすくなり、硬くなった筋肉が坐骨神経を圧迫して不調を引き起こすことがあります。
3:体重の増加
体重の増加は背骨(腰椎)どうしの圧迫力を強めてしまう可能性があり、それが坐骨神経の圧迫を強めてしまい坐骨神経痛の不調を起こしやすくしてしまうことがあります
4:安静にしすぎたり、体を動かし過ぎる